マイホームづくりで避けて通れない「仕様決め」
壁紙やキッチン、浴室、トイレ、洗面台……選べるのは嬉しい反面、予算とのバランスに悩む人も多いと思います。
今回は私が建売営業として得た経験、そして実際に購入者として選んだ時の体験を交えて、ポイントをギュッとまとめてみます。
仕様を選べる喜びと悩み
マイホームづくりで避けて通れないのが「仕様決め」です。
壁紙やキッチン、浴室や洗面台など、色やデザインを選べるのはとても嬉しい反面、迷うことも多いんですよね。
私の場合、担当してくれた女性インテリアコーディネーターさんが、オプション品でも価格そのままで進めてくれた部分があり、本当にありがたかったです。
建売営業をしていた身としても、こんなに自由に選べること自体が新鮮で、嬉しさと同時に「どれにしよう…」と悩みも増えました。
本来なら”中古物件さがし”から始まっているのです。
建物の”自由度”なんて考えてもいませんでいた。
周囲には幾度となく「こだわりはありません」と言っていましたし、新築に住めるだけで十分だと思っていました。
しかし、いざ選べるとなるとつい「良いものを選びたい」となってしまい、
そうして気づけば、金額がどんどん膨らんでしまう。
家づくりでは、「何を一番大切にしたいか」明確にしておくことで、後悔が少なく済むでしょう。
予算内に収めるためのポイント
家づくりには予算があります。
特に私は”最終的な金額”を一番重要視していました。
そこはブレずに、一貫して最初から最後まで貫き通す。
だからこそ、メリハリをつけることが大切です。
- 削れるところは削る
- 「ここだけは譲れない!」というこだわりポイントの最小限を決める。
この2つを意識すると、無理のない中で「好き」が詰まった家になります。
すべてを良いものにしようとすると金額が跳ね上がってしまいますが、抑えるべきところを決め、ときには標準仕様よりもグレードを下げてみる勇気を持つと、金額のバランスがとりやすくなります。
失敗しないための工夫
私がやって良かったと思うことは、事前にショールームへ内見に行き、実物を確認したことです。
想像での打ち合わせを短時間に満足いく内容にするためには、仕事の休日を利用して見学することで、その後の打ち合わせの満足度が上がります。
- キッチン
- トイレ
- 浴室
- 洗面台
こうした設備はカタログや写真、カラーサンプルだけではなかなかイメージが難しく、決定に時間がかかります。
やっとの思いで決めたにもかかわらず、実際がイメージと違って後悔することもあります。
打ち合わせで見せてもらう小さなカラーサンプルと、実際の大きさで見たときでは色味や質感が違うので、実際に見て触れて、より自分の「好き」に近づけましょう。
ただし、こういった場所では逆に、オプションでいくらでもグレードが上がっていってしまいます。「良い物は良いに決まってる」と割り切って、要る要らないの線引きをメリハリよく織り交ぜましょう。
こだわりだけになってしまうと、当然金額は上がるだけになってしまうことを、十分理解しておく必要があります。
私のこだわりポイント
大きなこだわりはなかった私ですが、最終的に「ここは外せない」と決めた部分があります。
- 外壁の素材(見た目だけではなく耐久性も重視)
- キッチンの天板(毎日立つ場所だから)
- ダイニングのペンダントライト(雰囲気を左右するインテリア要素大)
この3つは私にとって特に”こだわりたいポイント”でした。
取り入れたいポイントを絞り、標準より下げても差し支えないような部分はグレードを下げる。
個々の価格差は数万~数十万という世界観ですが、全ては塵も積もれば山となるです。ここは出来る限り細かくチェックするといいでしょう。
私がシンプル化にした部分(グレードを下げた部分)
- キッチンの食洗機を無くす(手洗いで十分)
- キッチンの水道は浄水機能無し(どうせ使わなくなるから)
- 窓はトリプルサッシからペアサッシへ(断熱性に関わるが、ペアサッシでも十分な断熱性を確保できていた)
- 腰高までのシューズBOX(天井高まであるものは収納に不便。腰高にして天板部分はグリーンを飾るスペースにしたかった)
- トイレは1階に1つのみ(将来の1人住まいを想定して)
- BSアンテナ取りやめ(観ないから)
建物の金額が大きいですから、1つひとつは誤差とよく言われましたが、予算内で収めるためには取り組んだ方がベスト。
“予算内で建てる”
一番大切にした部分がココでしたから、結果的に達成できたことで、更なる満足度につながりました。
まとめ
建物仕様を決めるときは、最初に「譲れないもの」と「妥協できるもの」を分けておくことが大切です。
もちろん予算よりも仕様が大切!とあれば、とことんこだわって理想を詰め込んでいいんです。
私はいつも「身の丈ライフ」を意識しています。
建ったあとにどう生活していくか?
そのために取り組んだことと言えるでしょう。
全部を完璧にしなくても、1~2か所にこだわりを持つだけで、ぐっと愛着の持てる家になりました。
「ここだけはこうしたい!」を叶えながら、無理のない家づくりを楽しんでくださいね。
