住宅ローンを選ぶときに必ず迷うのが「地方銀行」と「ネット銀行」。
同じ”住宅ローン”でも、金利やサービス内容、サポート体制がまったく違います。
私自身、「ネット銀行」というフワッとしたイメージに抵抗があり、最初は「地方銀行一択」と思っていました。
その後、実際に動いてみてフワッとしていたものが具体化したこともあり、最終的にどちらにするかギリギリまで迷いました。
ここではそれぞれのメリット・デメリットを、私の感想も交えて整理してみたいと思います。
地方銀行の住宅ローン
一番身近で安心といえば「地方銀行」です。
自分の預金口座がある金融機関であればなおのこと。
私は仕事でやり取りのある地方銀行の融資担当者に全てお任せしようと思っていました。
なぜなら私自身の事情にもとても理解があり、配慮の行き届いたサポートに絶大なる安心感があったからです。もちろん、事前審査もスムーズでした。
ここが、地方銀行のメリットといえます。
もう少し細かくまとめてみます。
メリット
- 対面サポートがあるー融資担当者が直接相談に乗ってくれるので、審査の不安や書類の準備を一緒に進められます。「在籍確認ってどうなるの?」といった細かい不安も、その場で聞ける安心感があります。
- 地域の事情に詳しいー地元の不動産会社、役所、司法書士事務所、土地家屋調査士事務所など、つながりが強いため、手続きがスムーズに進みやすい。
- 柔軟な対応が期待できるー例えば、シングルマザーや転職直後など、少し条件が不安定でも、担当者が事情をくんでくれることも。
デメリット
- 金利がネット銀行より高めー変動金利で見ても、0.3%~0.5%ほど差が出ることがある。
- 条件次第で手数料や保証料が高額になるーいわゆる”属性”と呼ばれるものによって保障料率が変わるので、場合によって金額が高額になることがあります。
ネット銀行の住宅ローン
最終的に私が選んだ「ネット銀行」。
金利の低さが最終的な決め手となりました。
手続きが少々難しくなりますが、総利息額が安く抑えられるとなったら、最初に手間を掛ける選択をした。ということになります。
メリット
- 金利がとにかく低いーネット銀行の最大の魅力は金利水準。条件が合えば、地方銀行より数百万円も総返済額が変わることもあります。
- 手続きがオンライン完結ー来店不要でスマホやパソコンで申込から契約まで進められるため、仕事で日中の時間が確保しにくい場合はおすすめ。ネットなら仕事終わりの夜に手続きを行うことができます。
デメリット
- 相談できる窓口が少ないー基本はメールやチャットでのやり取り。対面で不安を解消したい人には物足りないかもしれません。
- 審査がシビアー書類通りのスペックを重視するので、勤続年数が短い・収入に変動がある場合は不利になることも。また、他の借入がある場合、地方銀行よりも更に審査が厳しくなる傾向があります。
比較まとめ
地方銀行とネット銀行の特徴を比較し、表にすると以下のようになります。
項目 | 地方銀行 | ネット銀行 |
金利 | やや高い | 低い |
サポート | 対面・丁寧 | オンライン中心 |
審査 | 柔軟な対応あり | 厳格でシビア |
手続き | 来店必要 | オンライン完結 |
このように、初めての住宅購入では不安を直接相談できるかどうかが大きな差になります。
逆に、「シンプルに安さで選びたい」場合や「オンラインで完結したい」のであれば、ネット銀行が合っていると思います。
私が迷った理由のひとつには、地方銀行の融資担当者と仕事上でやり取りのある関係性でもあったからです。分からないところはすぐに相談でき、ローンの返済期間に何かあった際に安心できると思いました。
その思いをひっくり返す要因になったのは、やはりネット銀行の”金利の低さ”です。
ネット銀行利用の場合、当然に担当者と対面することはありませんでしたが、ネットでいつでも問い合わせすることができたのは、とにかく時間がないシングルマザーには向いているとも言えるかもしれません。
そこは、自分が”何を重要視するか”で選択の仕方が変わるもの。
住宅ローンは「金利だけ」では決めきれません。
自分が優先したい基準を設け、それに合う選択をすることが、結果的に一番良い選択となるということです。
金融機関選びはなかなか奥が深い話でもありますが、
次に、”私の場合”についてを書いていこうと思います。
