シンママ、家を買う。
マイホーム

シングルマザーが住宅ローンを通すためにやった3つのこと

「シングルマザーで住宅ローンを通すのは難しい」

とよく思われます。実際、少なからず私もそう感じていました。収入が不安定になりやすいことや、扶養家族がいることで返済能力をシビアにみられるからです。

それでも私は「子どもと安心して暮らせる家を持ちたい」という思いで住宅ローンに挑戦しました。結果として無事に審査を通すことができ、今は新しい家で暮らしています。

今回はその経験から、私が実際に住宅ローンを通すためにやった3つのことをまとめてみました。

一つひとつ細かく説明していきましょう。

1.安定した収入を証明することに集中

ローン審査では「安定した収入」が一番大きなポイントになります。

そしてシングルマザーにとって一番大きな不安材料こそが「収入の安定性」ではないでしょうか。

私は正社員として働いていましたが、ローンを考え始めた当初はグループ会社間で転籍したばかり。

住宅営業職に就き半年ほどしか経っていませんでしたが、

・勤務先が正社員雇用であること

・給与明細を3か月分提出できたこと

・年収見込みを具体的に提示できたこと

この3つで「安定して返済できる」という印象を持ってもらうよう意識しました。

また、金融機関によって方法は異なりますが、ヒアリングなり書類提出なりで過去の職歴が問われる場合があります。

備えあれば憂いなし。

ここは正しく答えられるようにしておくと良いでしょう。

私の場合、地方銀行の審査の際には融資担当者から口頭で聞かれ、ネット銀行でWEB審査を受けた際には「職務経歴書」の提出を求められました。

私は現職に就く前に職業訓練校に通い、就活の為に作っていた「職務経歴書」がデータとして残っていたため、それを活用出来ましたが、もしこれまでの職歴がぼんやりとしているのであれば、今一度まとめておくと良いかも知れません。

ただ、私は住宅営業として何組ものお客様の事前審査を見守ってきましたが、職務経歴書を求められたお客様はほぼいませんでした。

私のように「職歴が浅い」この場合に注意が必要になってくるかと思います。

大切なことは、「これからも継続して収入が見込める」ことを証明することです。

2.借入額を現実的なラインに設定

「せっかく買うなら広い家を…」

と考えがちですが、無理な金額を借りようとすると審査落ちの可能性が高まります。

私はライフプランを見直して、

毎月返済できる金額

教育費や生活費を確保しても無理のないライン

このラインを決めてから、借入額を設定しました。

とはいえ、将来の教育費は一体どのように試算すればよいのだろうと悩みます。

現時点で分かっていたこととして、長男・次男共、高校卒業後は専門学校を希望しているらしい。ということだけでした。

県外へ進学なんて費用的にとても考えられません。

周囲の声に耳を傾け、年間の費用ってこれくらい?というアタリをつけていき、残しておくべき貯金、住宅ローンの準備金として充ててよい頭金を決定していきます。

そして肝心な家についても、当初試算した価格の住宅より規模の小さな家を選びました。

現実を見つめてこその住宅ローンです。

「通らないリスク」より「確実に通せる安心」を優先しましょう。

審査が通ることでひとつ、シングルマザーでも出来るという自信につながります。

3.頭金は出来るだけ準備

前述でも少し触れましたが、審査時に「自己資金がある」というのは大きな安心材料になります。

そして、住宅購入を決めたとき、まず意識したのが「頭金をどれだけ用意できるか」でした。

私は1,000万円を頭金として準備しました。

これは決して簡単な金額ではありませんでしたが、これまでコツコツ貯金を続け、物欲もさほど無く、離婚時に受け取った預貯金の財産分与もあっての結果でした。

頭金を多く入れるメリットとして、

借入額を減らせる(月々の返済がラクになる)

金利負担が軽くなる(総返済額が大幅に変わる)

銀行の審査でも「計画性がある」と評価されやすい

という点があります。

もちろん「1,000万円なんて無理」という方も多いと思います。

特に年齢が若ければ若いほど、頭金なんてゼロ。準備していないことが当たり前だったりもします。

ただ、私は多数派の若者ではありません。住宅購入者の年齢で比べたら、どちらかというと少数派の年齢層に該当するでしょう。

その時の年齢で46歳でした。

頭金ゼロよりも100万円、100万円よりも300万円と、少しでも多く準備しておくことで、後々の安心感は大きく違います。

まとめ:不安よりも「一歩踏み出す勇気」

シングルマザーの住宅購入は確かに大きな挑戦ですが、不可能ではありません。

私自身、「収入が一馬力でも、準備次第で家は買える」と実感しました。

どんなに頼るべきは自分だけだとしても、その「自分」さえきちんと準備をしていれば、住宅ローンは過度に恐れることはないのです。

次の記事では、実際に行った住宅ローンの事前審査~本審査までの流れについてお話していきます。